導入事例

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共生型福祉施設 織音 職員 金子さん

仕事の安定的な受託を実現。工賃向上を目指し、持続可能な事業所運営へ

共生型福祉施設 織音(おりおん)は、東日本大震災で被災した際に全国からの暖かいご支援と補助事業により再開することができた施設です。現在は、就労継続支援B型事業所として、さをり織りのオリジナル商品の製作・販売や軽作業の業務委託を受けながら、中・軽度の障がいを持つ方々へ就労支援を行っています。

EC HEROに参画したきっかけや参画後の変化、今後の展望等について、共生型福祉施設 織音 職員の金子さんにお話を伺いました。

 

EC HEROとは

全国に15,000事業所以上ある就労継続支援事業所の作業スペースをマイクロフルフィルメントセンター※として活用し、商品の在庫管理・ピッキング・封入・梱包・ラッピング・発送代行等を提供するサービスです。

※都市部にある小さなスペースを活用したフルフィルメント拠点(配送センター)

事業所名

共生型福祉施設 織音

事業種別

就労継続支援B型事業

定員:20名


職員数
5名


事業内容
さをり織り商品の製作・販売/受託作業

課題

  • 突発的な短期の業務委託を受けることが多く、安定的に仕事を受託できていない

  • 工賃向上が早急に求められている

効果

  • 安定的にEC HEROの仕事を受託でき、工賃向上が期待できる

  • EC HEROの業務スケジュールが安定しているため、事業所に通われている障がいを持つ方も精神的に安定して仕事ができる

仕事量・工賃の安定化が事業所運営における喫緊の課題となっていた

―EC HEROに参画する以前の課題を教えてください。

 

金子さん:縫製関連の短期業務を定期的にいただいていましたが、突発的な短期の業務委託を受けることも多く仕事量や工賃が不安定だったため、工賃向上や事業所に通われている障がいを持つ方の精神状態をいかにして安定させられるかという課題がありました。

 

特に工賃向上は大きな課題となっています。当事業所ではさをり織りのオリジナル商品の製作・販売を中心に行ってきましたが、新型コロナウイルスの影響により、さをり織り商品の各種催事場での販売会への出店を制約されてしまいました。さをり織り商品の売上収益が事業所に通われている方の工賃に占める割合が高いため、さをり織り商品の売上収益の減少に伴い工賃も減少してしまい、非常に厳しい状況でした。

 

また突発的な短期の仕事の場合、不定期に何度か同じ仕事内容の依頼がきます。同じ仕事内容でも急にスケジュールが入ると、事業所に通われている障がいを持つ方が精神的に不安定になってしまう時があり、以前はできた仕事ができなくなって動揺してしまい、職員がそのサポートに時間を費やしていたことも課題でした。

 

―なぜEC HEROに参画されようと思ったのでしょうか?

 

金子さん:さをり織りと短期の業務委託だけでは十分な売上を上げられずに悩んでいたところにちょうど、みやぎセルプ協働受注センターさんからEC HEROの仕事の話をいただきました。できるか分からないし不安はありましたが、今の状態から抜け出せるきっかけになると思い、挑戦しました。

小さめの部屋でも発送代行作業スペースとして活用できる!VALT JAPANの手厚いサポートによりスムーズな運用体制を構築

―事業所の部屋を発送代行作業スペースとして活用することに、不安や課題はありましたか?

 

金子さん:活用できる部屋が限られている中で11坪ほどの部屋を用意し、その部屋を作業スペースに充てようとしていたのですが、そこまで広くない部屋なので活用できるか不安でした。また職員が覚えて、当事業所で就労訓練をされているワーカーさん(以下、ワーカーさん)と一緒に発送代行業務ができるかについても心配でした。

 

―どのように作業スペースの環境構築をされましたか?

 

金子さん:VALT JAPANのディレクターに当事業所に直接足を運んでもらい、サポートいただきながら準備を進めました。作業スペース内でどのような作業が行われるのか、どの程度の作業スペースが必要なのか、保管スペースと作業スペースのバランスはどうするのか等を踏まえ、ディレクターが作業効率の良いレイアウトを設計してくれました。これにより、ワーカーさんが作業工程を作業順に行える環境が整えられました。

また当事業所からは保管スペース場所の指定等、様々な要望を出していましたが、それに対しても快く対応してくれました。

 

オペレーション業務については、当事業所の職員でも現場管理がしやすいようにVALT JAPANのディレクターが作業手順のマニュアルを作成してくれました。マニュアルがあることで、ワーカーさんにも作業内容をすぐに理解してもらえて助かっています。マニュアル以外には、商品をピッキングする際に見分けがつきやすいように棚を色分けしたり、迷わずピッキングできるように工夫してくれました。

金子さん:このように、VALT JAPANのディレクターが最初から最後までしっかりとサポートしてくれたので、EC HEROの仕事開始前の不安が解消されました。

安定的に仕事を受託できて工賃向上を期待。事業所のワーカーさんも楽しく仕事ができて精神的に安定

―実際にEC HEROの仕事を開始してみてどうですか?

 

金子さん:EC HEROの仕事を開始してから約1か月経ちますが安定してお仕事をいただいており、ワーカーさん4人で作業しています。業務内容は商品のピッキング・梱包・ギフト用のラッピング・発送代行作業を行っており、メッセージカードの封入等の流通加工にも対応しています。

 

EC HEROの仕事開始前に十分に準備をしていたこととマニュアルがあることで、大きなトラブルもなく仕事ができています。また、ワーカーさんもマニュアルを覚えて業務を習得していますし、日々業務を行うことで習熟度も上がっていると感じています。今では、職員とワーカーで声を掛け合い、スムーズに作業に取り組めています。

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ワーカーさんが出荷作業をしている様子

―EC HEROの仕事が始まってから変化したことを教えてください。

 

金子さん:以前の業務は短期の業務委託案件が多く、工賃だけでなく、事業所に通う障がいを持つ方の精神的な面においても不安定でした。現在はEC HEROの仕事を安定していただけているため、工賃向上が期待できますし、活動スケジュールが固定化できるためワーカーさんが精神的に安定して仕事ができるようになりました。

 

作業を担当してくれているワーカーさんは楽しいと言ってくれていますし、仕事にやりがいを感じており業務効率化のためのアイデアを積極的に出してくれます。EC HEROの作業に参加していない方からも、EC HEROの仕事をやってみたいという声が上がっています。また、今までは突発的なことを頼まれると動揺していたワーカーさんが、EC HEROの仕事を始めてからは前より柔軟な対応ができるようになりました。

分からないことがあるとすぐに対応してくれるVALT JAPANのディレクターがいるので、ワーカーさんが安心して仕事に取り組めているのだと思います。

EC HEROの仕事を増やしていき、事業所に通われている就労訓練をされている方の自立を支援していきたい

―今後はどのようなことに注力していきたいですか?

 

金子さん:今後は、当事業所に通われている方全員がEC HEROのワーカーとなれるように、出荷対応数を増やしていきたいと考えています。出荷量が多くても対応できるよう、運用体制の強化に取り組んでいきたいです。

EC HEROの仕事を拡大し工賃向上を図り、ワーカーさんの自立に向けて一緒に頑張っていきたいと思っています。

―EC HEROの参画を起点に、事業所のワーカーさんの自立に向けて一緒に頑張る姿に感激しました。貴重なお話をありがとうございました!

※掲載内容は取材当時のものです。